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2008年 05月 30日

現実逃避の旅 in 東北 三日目:岩手 vol.2

遠野散策はまだまだ続きます。
続いて向かったのは、「伝承園
伝承園」は、"民俗伝承施設"となっています。
天皇皇后両陛下も訪れたことがあるようです。
曲がり家や工芸館などがあり、「ふるさと村」に似ている感じの施設です。
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伝承園」での一番の見ものは、やはり曲がり家の奥にある「御蚕神堂-おしらどう-」ですね。
お堂の入口を覗くと、赤い光に照らされた、少し異様な雰囲気の空間。
入口をくぐり抜けると、なんと壁一面に1,000体のオシラサマが飾られています。
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オシラサマには、娘と馬の悲しい恋物語が民話として語り継がれています。
その民話はこちらから⇒
オシラサマというのは、この地方で信仰されている神様。
蚕や農業、馬の神様とされています。
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桑の木に木彫りで女性の顔と馬の顔が彫られたものがあり、これが1対になっているそう。
衣に見立てた布にお願い事を書き、オシラサマにかぶせると願いがかなうとか。
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このオシラサマは巫女(イタコ)を通して不吉なことが起こる前兆を知らせたということから、
「オシラサマ(=お知らせ様)」という名前の由来もある言われます。
ただし。
呪力が強いと言われるだけあって、祟り神としても恐れられているそうで・・・。
さすがにこの赤いお堂の中のひんやりとした空気の中は、厳かな神聖な雰囲気でした。
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伝承園」を巡った後は、ランチ♪
園内にお食事処も併設されているので、そちらでお食事をいただきました。
岩手の郷土料理「ひっつみ」の定食。
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ひっつみ」というのは、"すいとん"のようなもの。
「ちぎる」というのを方言で「ひっつむ」ということからきているそう。
薄味の出しが上品なお味で絶品!
素朴なお料理だけど、とっても美味しかったです。
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さらに定食にはご飯とお蕎麦がついていて、結構なボリューム。
田舎風のお蕎麦は、前日に食べたわんこそばとはまた違った感じで美味しかった♪
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そして、デザートについてくるのは、「けいらん」という甘味。
これもこの地方に伝わる郷土料理ですが、初めていただきました。
名前の通り、鶏卵の形をしたお餅の入った温かいお吸い物で、餅の中に餡が入っています。
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岩手の寒い季節に、おもてなしとして振舞われていたのだとか。
お汁粉とはまた違った感じで、京風のはんなりとした優しいお味でした。
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この地方で有名な一つのお話「カッパ伝説
そのカッパが現れるという「カッパ淵」へ行ってみました。
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まず、駐車場に車を止めると、私たちの目に驚くべき看板が!
ん???
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カッパ直売所?!?!?
まさか。
いくらカッパが有名な土地だからといって、カッパが売っているとは思いませんでした・・・。
しかし。
どうせなら、お手軽に買えるカッパではなく、生のカッパに会いたい!
というわけで、カッパが住む「カッパ淵」へ。
カッパ淵」へ向かうには、「常堅寺」というお寺を通って行きます。
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常堅寺」の山門には、木造の仁王像が。
木造の仁王像というのも、またしみじみとした雰囲気があります。
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境内には珍しい狛犬「カッパ狛犬」がいます。
なんとこの狛犬、頭にはお皿・背中には甲羅がついています。
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この「常堅寺」が火事になった際、
カッパが消火を手伝ってくれたという伝説から作られた狛犬なんだとか。
カッパ狛犬の頭のお皿には、お水ではなくお金が溜まっていましたよ(笑)
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さて、その「常堅寺」の奥を進んでいくと見えるのが、「かっぱ淵橋」です。
小さな橋の上から覗くと、澄んだ小川が流れています。
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うん、これならカッパが住んでいても不思議じゃない!
小川岸を歩いてすぐに到着したのが「かっぱ淵」です。
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茂みに覆われた「カッパ淵
カッパ淵」の岸辺に建てられた小さな祠があって、河童神様が祀られています。
授乳中のお母さんがお乳の出が良くなるようにと願をかけると叶うのだとか。
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祠の前のカッパ像も、赤ちゃんカッパを抱っこしてお乳をあげていました。
ちゃーんとキュウリもお供えされています。
残念ながら、この日はカッパさんはお出かけ中だったようで、会うことができなかったので、
後ろ髪引かれながらも、「カッパ淵」を後にしました。

遠野で最後に訪れたのは「たかむろ水光園
遠野の昔ながらの自然・風景を再現したレジャー施設で、
ここで使われる電力関係は太陽熱を利用しているそうです。
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その前に訪れた遠野のいろいろな町角に比べると、人工的な感じが否めないのですが・・・。
一応こちら一回りした後、施設内で売られていた「どぶろくソフトクリーム」を堪能。
う・まーーーーい。
遠野では、「どぶろく」が有名。
この土地の美味しいおコメ&キレイなお水を使って作られた「どぶろく」がソフトクリームに♪
地域によって色んな味が楽しめるご当地ソフトクリームは、やっぱりハズせませんね~。

by azurblue | 2008-05-30 23:58 | 旅*東北


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